ハイクオリティのホームページ制作
「どうしたんですかね、不動産屋さん。
メゾンの302号にエアコンを取り付けに来たんですけど、入居者が〃付けちゃいけない。
私は支払わないから〃と言っているんです」そこで調べてみると、K電気の伝票の発注先に入居者Tさんの名前が書いてある。
これではTさんが支払人となる。
急いで社員を現場に急行させ、伝票にサインをし、工事を完了した。
今後は、お届け先と発注先を区別するように、K電気に文書で抗議した。
私達にも失敗はいくつもあり、新しい難問も出てくるが、その日の内に反省し、二度と同じ失敗をしないよう、手を打つ必要があるのです。
95いつも売上げを増やし、いい成績を残したいと思う。
それにはいつも店の内外をきれいにし、お客様が気分よく来店し、満足して帰ってくれればありがたい。
Iというのは日本の常識にすぎず、農耕民族であり、技術屋だからでもある。
昔から米作には全力をあげて労力を惜しまず、まじめに対応しないとたくさんの収穫が得られない。
だから、農民の態度もまじめでコッコッ主義となったのです。
誰でも、朝礼でそのことを話せば、うんと肯く。
頭では解っている。
でも、現場は予測困難なことが起こり、事情が変わり、きれいになるどころか荷物が散乱し、みごとに食いちがってくる。
仕事の難しさはここにあります。
私の所は駅前店舗なので、狭い。
仕切りもないので、一カ所に立つと全体が見渡せる。
前夜は師走には珍しい強風があり、旗や植木を店内に入れておいた。
そこへ、頼んでおいたお客様にあげるお歳暮品が届き、急がせていたカレンダーも届いた。
おまけに、当社へのお歳暮も配送されたので、ありがたく頂戴する。
更には、忘れた頃の小春日和となり、さあ、大変。
オフなのに部屋探しのお客様まで来て、ほどいた荷物をかき分けながら、部長と店長が物件のチラシを見せて説明する。
「困った、困った。
床に散らかっているヒモだけでも拾い集めて、ノシ紙貼りは後でするとして、箱だけは隅に積んでおこう。
」てんてこ舞いしながら、お客様の立つ場所を作り、私は自動車でお客様を内見させるために同行する。
帰ってみると、別のお客様もニ組来ており、散らかつた店内で立見している。
急いで奥の応接間の箱の山を移動し、座っていただく。
「社長、Mハイツのガラス修理、すぐ手配してくださいね」S嬢は私に念を押すと、お客様案内で出かけた。
私も忘れてはいけないので、メモを見ながらYガラス店に修理のファックスを流し、ダメ押しに電話で、〃危くて外出できないから、本日中に見て修理してほしい〃旨を伝える。
そんなわけで、店内がどうにか整理され、落ち着きを取り戻したのは、2時頃となった。
「はい、〃時代の変化と満室対策を家主様へ〃、のワープロ打ちました、社長」「えっ、いつの間に打ったの!早くて助かるよ」I嬢の書面を見ながら、私は間違いがないか一気に読み返す。
97私の店は、お客様が自由に入ります。
誰も差別しないので、千差万別、色々の人がやって来ます。
不特定多数の人が来店してくるのは自由ですから、誰が来ても入れない、ということはない。
これが、第一関門で開けっぱなし。
次に第ニ関門あり。
これは、少し制限します。
一定の能力と責任感があれば、通過しますが。
そして、第三関門。
これは契約段階であって、能力と人物を審査して、ここを通れば、入居していただくことになります。
このように書くと、さぞかしきびしいチェックをしてるんだろうな、と思われるでしょうが、種を明かすと、まさにその通りです。
口では言えないが、内心では借り手の能力と人物をきびしく評価し、入居後に滞納しないか、違反して困らせたりしないか審査し、唄ぎ分けるのです。
これは事故防止の心構えでもあります。
さて、これほどまでして、では完壁かと言うと、そんなことはない。
人間の社会には色々な人がいるし、詐欺師も常習者も怠慢な人もいる。
自分でも、なぜこんな人を見抜けなかつ悪質、変人、不心得者を締め出せたのかな、とあきれ返ることもあります。
「顔は見えても、心は見えないから、仕様がないや。
5分や如分で、すべてが解るもんか」ぶつぶつ言いながら、悔むことになります。
私達業者はまじめにやっているし、正直に明朗にやろうと思っている。
しかし、初めて会う相手はどういう人か解らないし、滞納歴や犯罪歴を聞くわけにもいかない(これは国士交通省や人権団体がうるさいからで、このままでは詐されるのは私達業者ばかりです。
悪質な人を除外するために、私達にも正当な自己防衛のシステムがあってもいいではないか。
全国の同業者よ、立ち上ろう。
何故悪い人を放置して、私達がワリを食うのか~)。
「私は、きちんと家賃を払います。
借りている限り、家賃を払うのは当然ですから」と、誰でもまじめな顔で言う。
そのくせ、滞納分を請求すると、「払えと言ったって、今日は払えませんよ。
給料日まで待ってよ。
2カ月分払うから」「上がうるさくてうるさくて、眠れないです。
早く注意してくださいよ・至急ですよ」行ってみて部屋で聞くと、布のずれるような足音はかすかにするが、気にする方がおかしい。
お互い様だから少しは我慢して、と言う。
また責任をとらない悪質な人もいる、私達もまじめな仕事をやっているのだから、悪質、変人にはきびしい態度で接し、度を過ぎれば退去してもらうぐらいの覚悟で、毅然と接しているし、そうすべきなのです。
99不動産業者はどうあるべきか、という概念は、最も大切であり、貸主と借主の間に入って、どう公平に仕事をするか、という事につきます。
何が合理的か、何が社会的妥当性があるのか、貸し手に片寄っていないか、レッサー(借主)に片寄っていないか、そう考えながら仕事をしなければいけないのです。
それには過去を分析し、現状をみつめ、動きつつある社会の変革も気にしなければいけない。
新聞、ビジネス誌、テレビを見て、社会の流れ、動向をつかむ必要もあります。
「修理代がとれなくては、こっちの負担が大きすぎて、やっていけないよ。
2万円と言わず、5万円ぐらいとれませんかね、社長。
家主としても、苦しいのですよ」土地・建物を銀行ローンで経営しているOさんは、今までのように取れない解約者清算に文句を言う。
でも、日常の損耗度や経年による変質を加味すると、残るのはドア取手の破損ぐらいだし、クリニーング代も少々とれるかどうか。
無理してとれるケースではない。
「無理ですね。
入居者の責任となる不具合がありませんね。
2万円でも多い方ですよ」しっかり掃除したまじめな女性の顔を見ながら、私は明確に答える。
「きれいにするからということで入ったのに、台所のステンレスは何とかなりませんか。
錆が目立って、気になるんですけど」Iそう言われても、この部屋は確かクリーニングが終了していてこの人は内見して納得して決めたはずだが1。
今ごろになって文句を言われても困る。
「年数が経つと、錆は出るものですよ。
気になるなら、ホームセンターで不燃の下敷きを売ってますよ。
それを敷いて我慢して」必要限度を超えたわがままには、私はきちりと反論する。
「もうⅡ年経つから、壁も少し汚れてきたし、階段の手すりも錆びてきたわ。
サニタリーの鉄菅は大丈夫かしら」「トイレ、洗面所は先日見たけど、大丈夫です。
階段の錆は、塗装すればきれいになりますよ。
建物全体をやったら110万円はかかるので、階段だけ悪いのだから、略万円ぐらいで直せます。
全体をやるのはまだ早いですよ」。
「まあ、そんな方法で済むの、すぐやってください。
きれいにしないと客がつかないわ」合理的に正当な仕事をすれば、誰にでも喜ばれます。
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